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【読書メモ】ファクトフルネス

久しぶりに勉強以外の本を読みました。

一時期ちょっとしたブームになったハンスロスリング氏のファクトフルネスです。 

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 

もともとこの本のことは本屋さんで宣伝されていたので知っていましたが、よくある流行りのビジネス本だと思って興味をもちませんでした。

しかし、最近Rの勉強でIntroduction to Data Scienceを読んでいたときに、著者のハンスロスリング氏の名前が出てきたため、つい手にとってしまいました。

(Introduction to Data Chapter10)

Hans Rosling was the co-founder of the Gapminder Foundation, an organization dedicated to educating the public by using data to dispel common myths about the so-called developing world.

...

Hans Rosling conveyed actual data-based trends in a dramatic way of his own, using effective data visualization. 

本の中身は、公開されている一般的なデータをもとに、世界中の多くの人が抱いている誤解を丁寧に解いていく内容になっています。

たとえば、「世界の多くの人は貧困層である」とか、「女性は男性よりも教育の機会が限られている」などです。

この本の特徴は、このような誤解を解く際に、「データでは違う」と指摘するだけではなく、そもそも人間の考え方の癖や、マスコミの報道の特徴などを挙げて、誤解が生まれやすい理由も併せて説明しているところだと思います。

そして、このような誤解を生む人間の考え方の癖を10個にまとめ、それらを克服してデータに基づいて事実を見る態度のことを「ファクトフルネス」と呼んでいます。

ちなみにその10個の考え方の癖とは以下(私の意訳)です。

  1. 分断本能・・・物事を2項対立で見る癖
  2. ネガティブ本能・・・バッドニュースに注意が向く癖
  3. 直線本能・・・単純な比例関係・線形関係をイメージしてしまう癖
  4. 恐怖本能・・・リスクを過大評価する癖
  5. 過大視本能・・・1つのショッキングな数値に注目してしまう癖
  6. パターン化本能・・・1つのパターンを全てに適用してしまう癖
  7. 宿命本能・・・どうせ変われないと諦めてしまう癖
  8. 純化本能・・・1つの視点で物事を考えてしまう癖
  9. 犯人探し本能・・・悪い現象の原因を個人に求める癖
  10. 焦り本能・・・何でもかんでも解決しなければと焦る癖

このような考え方の癖は確かに自分にもあると思います。これらは意識しないと自然とはまってしまう罠のようなものだと思います。

自分が間違った考えに陥らないように頭の癖をリセットしてくれるという意味でこの本は大変参考になりました。

 

以上