スペインで置き引きとスリにあいかけた話
スペイン旅行中に置き引きとスリにあいかけました。幸いいずれも盗まれずに済みましたが、それなりに注意していたのにこの有様で自分でもショックです。
これから海外旅行、特に、スペインに行く方に向けて私の事例をご紹介しようと思います。
1.置き引きにあいかけた話
マクドナルドで食事を取っていたときに起きました。
私が食べているテーブルの横を男性が通り過ぎた際に、折りたたんだビニール袋のようなものがポケットから落ちました。
拾って渡してあげようと落ちたものに手をかけたとき、マクドナルドの店員が大声で「NO」と叫ぶと、男はそのまま去っていき、もう1人の男も知らぬ間にいなくなっていました。
相手のやり口としては、私が落し物を拾っている隙に、もう1人がかばんを盗むという、典型的な置き引きの手法です。
私も事前に地球の歩き方の防犯のページでその手口を知っていたため、注意をしていたつもりですが、いざ、目の前で人が物を落とすと反射的に拾ってあげたくなります。
私もまんまとひっかかり、マクドナルドの店員さんが気付いてくれなければそのままかばんを取られていたと思います。
位置関係を図解すると以下のようになります。
私の後ろのテーブルに男が2人座っており、男1が私の横を通り過ぎるときに、モノを落とします。その隙に男2が私のカバンを盗もうとしておりました。
ちなみに周囲に他の客はおりません。
教訓として以下を学びました。
- 人がモノを落としても反射的に拾わない
- 周囲に人がいない時は特に気をつける
2.は自分にとって盲点で、当初は人が密集しているところのほうが置き引きやスリの危険性が高いと思っていました。しかし、今回のケースでは、他に客がたくさんいる状況では、盗んだ際に他の客が気付く可能性が高いため、彼らも盗もうとは思わなかったと思います。
そのため、周囲に人がいない状況はかえって危険だということを学びました。(実際には学べていなかったのですが。。。)
2.スリにあいかけた話
見通しが悪く、道が入り組んでいる旧市街地を歩いているときにスリにあいかけました。
周囲に人はおらず、バックパックを後ろに背負って1人でトボトボ歩いていました。
通りすがりに、中年の女性が軒下で腰掛けて休んでいるのを見つけたのですが、そのまま素通りしました。
すると後ろの女性が歩き始めたのをなんとなく音と雰囲気で感じました。
妙に自分のすぐ後ろを歩いていると感じ、かつ、自分のバックパックに妙な負荷がかかったのを感じたため、振り返ると、中年女性がニヤニヤと笑いながら話しかけてました。
怪しいと思い、バックパックを見ると半分ファスナーが開けられていました。
中身を確認した結果、財布は取られていなかったのですが、「お前盗もうとしただろ」というような気持ちをこめてにらみつけたら、ニヤニヤしながら去っていきました。
違和感を感じてすぐに気付いたため、取られることは無かったのですが、相手の技が上手かったり、相手が複数の男性だったりした場合、周囲に人がいない状況で無事に済んだか不明です。
ここから以下の教訓を学びました。
- 女性だからといって気を抜かない
- 周りに人がいない状況では特に気をつける
1点目については、女性のスリもいるということを学びました。
2点目については、マクドナルドで置き引きにあいかけたときと同じです。
せっかく一度経験して学んだつもりでしたが、身についておりませんでした。
まとめ
今回の経験から話を聞いたことがあるからといって、自分が同じような危険を回避できるとは限らないということを学びました。
この記事を見てくださった方は、「このケースは聞いたことあるから私は同じようなことにはならない」とは考えず、常に周囲に気を配ってください。
スペイン自体は非常にいいところなのですが、私の友人・知人にこの話をしても、「実は私も」とか、「そういえば私の知人がスリにあったって言ってたわ」など、身の回りでも被害にあった/あいそうになった人が結構いました。
(以上)